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公開日:2026年4月7日 / 最終更新日:2026年4月9日
保育士・幼稚園教諭の相談窓口(無料)
- 保育士・保育所支援センター(厚労省委託):各都道府県に設置
- 労働条件相談ほっとライン(厚労省):0120-811-610
- よりそいホットライン:0120-279-338(24時間無料)
- こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556
※本記事は医療・法的アドバイスを提供するものではありません。心身の不調が続く場合は心療内科の受診、労働問題は労基署や弁護士へのご相談をご検討ください。
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「手取り18万円で、この先どうやって生活していけばいいんだろう……」毎月の給料日に、そんな不安を感じていませんか。この記事では、保育士の給料で実際に生活できるのかを、厚生労働省のデータや筆者自身の経験をもとに具体的に解説していきます。幼稚園教諭として8年間勤務し、給料面の悩みを身をもって経験してきた筆者だからこそお伝えできるリアルをお届けします。
この記事を書いた人
保育大学卒→幼稚園教諭8年→出産2人→育休→退職を経て、現在はあさひ保育ノートを運営。8年間で延べ200人以上の園児・保護者と関わり、年中・年長の担任、行事係、新人指導係まで経験。退職時には引き止めや人手不足の壁に直面した実体験から、「保育士・幼稚園教諭が後悔しない選択」を発信中。
保育士の平均給与はどれくらい?データで見る現実

まず、保育士の給料について客観的なデータを確認してみましょう。
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、保育士の平均年収は約391万円(月額約27万円、賞与含む)とされています。ただし、これはあくまで額面の金額であり、手取りになると月額20〜22万円程度になるケースが多いようです。
さらに、経験年数や地域によっても大きく差があります。都市部では家賃が高い一方で給与もやや高め、地方では給与が低いものの生活コストも抑えられる傾向があるとされています。新卒1年目の場合は手取りが16〜17万円台になることも珍しくなく、一人暮らしを始める際に予想以上の厳しさを感じる方もいるのではないでしょうか。
内閣府「子ども・子育て支援新制度」の調査でも、保育士の処遇改善は課題として繰り返し指摘されており、近年は処遇改善等加算の拡充が進められています。とはいえ、全産業平均と比較するとまだまだ差がある現状は否定できません。
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筆者の実体験:幼稚園教諭時代のリアルな家計
筆者が幼稚園教諭として働いていた頃、手取りは月に約18〜19万円ほどでした。一人暮らしをしていた時期の家計は、おおよそ以下のような内訳です。
- 家賃:約6万円
- 食費:約3万円
- 光熱費・通信費:約1.5万円
- 交通費:約0.5万円
- 日用品・衣服:約1万円
- 保険・奨学金返済:約2万円
- 貯金:約2万円
- 自由に使えるお金:約2万円
正直なところ、「生活できない」わけではないけれど、「余裕がある」とはとても言えない状態でした。急な出費があると貯金を崩すことになり、将来への不安は常にあったように思います。
特に大きかったのは、仕事に必要なものを自腹で購入する場面が意外と多いことです。製作活動の材料、エプロン、室内履き、保育に関する書籍など、月に数千円は自己負担が発生していました。これらは給与明細には表れない「見えないコスト」であり、実質的な手取りをさらに圧迫する要因になっていました。
筆者の体験談
筆者体験:8年勤めた幼稚園を退職した話
筆者は保育大学を出て、新卒で幼稚園に入職。年中・年長の担任、行事係、新人指導と一通り経験して8年勤めました。「一生この仕事をする」と思っていた時期もあります。
でも結婚・妊娠を経て、自分の体力・家庭との両立が現実的に難しくなり、退職を決意。退職を切り出す日まで何ヶ月も悩みました。引き止め、人手不足の罪悪感、子どもたちへの申し訳なさ——本当につらかったです。
振り返って一番伝えたいのは、「辞めること」を決めるまでに使ったエネルギーは、全部無駄だったということ。もっと早く決断すればよかった。退職代行というサービスがあると知っていれば、迷わず使っていたと今でも思います。
同年代の友達と比べて感じた給料格差
特につらかったのは、同年代の友達との給料格差を感じる場面でした。
大学時代の友人が一般企業に就職し、20代後半で手取り25万円を超えている話を聞くと、「同じように頑張っているのに、なぜこんなに差があるんだろう」と感じることがありました。さらに友人がボーナスで旅行に行ったり、新しい車を買ったりする話を聞くたびに、自分のボーナスとの差を実感して気持ちが沈んだこともあります。
友達との旅行や外食に誘われたとき、お金のことが気になって素直に楽しめない場面もあったかもしれません。「割り勘で5,000円」という場面でも、筆者にとっては大きな出費に感じていました。年末年始の帰省費用やご祝儀が重なる月は、本当にやりくりが大変だった記憶があります。
関連記事として、保育士から異業種への転職を考えたことがある方も少なくないのではないでしょうか。
保育士の給料で生活するためにできること
1. 処遇改善手当を活用する
近年、国の施策として処遇改善等加算I・II・IIIが導入されています。キャリアアップ研修を受講することで月額最大4万円の手当が加算される場合もあるとされています。自分の園がこの制度をきちんと活用しているか、確認してみる価値はあるでしょう。
処遇改善手当は本来、保育士に直接還元されるべきものですが、園によっては十分に反映されていないケースもあるようです。給与明細を確認し、不明な点があれば園長や事務に問い合わせてみることをおすすめします。
2. 家計の見直しをする
固定費の見直しは効果が大きいです。格安SIMへの変更、保険の見直し、サブスクの整理など、毎月の支出を1万円減らせるだけでも年間12万円の差になります。筆者自身も格安SIMに乗り換えたことで、月々約5,000円の節約に成功しました。小さな見直しの積み重ねが、意外と大きな効果をもたらしてくれます。
3. 住宅手当や借り上げ社宅制度を確認する
自治体によっては、保育士向けの借り上げ社宅制度(家賃補助)があり、月額最大8万2,000円の補助を受けられる場合もあります。現在利用していない方は、自分の自治体の制度を調べてみてください。住居費を大幅に減らせる可能性があります。
4. 副業や資格取得を検討する
ベビーシッターや保育関連のライティングなど、保育士の経験を活かした副業も選択肢の一つかもしれません。ただし、園の就業規則で副業が禁止されていないか、事前に確認することが大切です。
5. 転職も視野に入れる
給与条件のよい園への転職や、保育士は割に合わないと感じている場合は、待遇面で改善が見込める職場を探すのも一つの方法です。同じ保育士でも、園によって年収に50万円以上の差があるケースも珍しくありません。
「給料が低いから辞める」は甘えじゃない
保育士として働く中で、「給料のことで悩むのは甘えだ」と自分を責めてしまう方もいるかもしれません。しかし、生活の基盤である給料に不安を感じるのはごく自然なことです。
厚生労働省「保育士の現状と主な取組」においても、保育士が離職する理由の上位に「給料が安い」が挙げられています。これは個人の問題ではなく、業界全体の構造的な課題だと言えるでしょう。
保育士の給料を友達と比較してしまうことに罪悪感を持つ必要はありません。比較することで自分の現状を客観的に見つめ直すきっかけになることもあるのではないでしょうか。
将来を見据えたキャリアプラン
保育士として長く働き続けるためには、将来の見通しを持つことが大切です。
- 主任・園長への昇進:役職に就くことで給与アップが期待できます。主任で月額2〜5万円、園長になるとさらに大きな昇給が見込まれるようです
- 公立園への転職:公務員として安定した給与体系が得られる場合があります。年功序列で着実に給与が上がる点は大きな魅力です
- 専門性の強化:発達支援や病児保育など、専門分野を持つことで手当がつくケースもあるようです
- 異業種へのキャリアチェンジ:保育士で培ったコミュニケーション能力は、多くの業界で評価されています
もし今の給料では将来が不安だと感じているなら、保育士のやりがいがなくなったと感じる前に、早めにキャリアプランを見直してみることをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q. 保育士の手取りは平均でどれくらいですか?
A. 地域や経験年数にもよりますが、一般的に手取り18〜22万円程度とされています。厚生労働省の統計では平均年収約391万円(額面)と報告されていますが、税金や社会保険料を差し引くと月々の手取りはかなり下がるのが現実のようです。経験10年以上のベテランでも手取り25万円に届かないケースは珍しくありません。
Q. 保育士の給料は今後上がる見込みはありますか?
A. 国の処遇改善施策により、少しずつ改善傾向にあるとされています。2022年からは月額9,000円の処遇改善が実施され、キャリアアップ研修による加算も拡充されています。ただし、劇的な改善には時間がかかるという見方もあるようです。
Q. 保育士をしながら貯金はできますか?
A. 可能ですが、意識的な家計管理が必要になるケースが多いようです。筆者の経験では、固定費の見直しや先取り貯金の仕組みを作ることで、手取り18万円台でも月2〜3万円の貯金はできていました。ただし、一人暮らしか実家暮らしかで大きく条件が変わってきます。
Q. 保育士の給料が安い根本的な理由は何ですか?
A. 保育士の給与は国が定める公定価格に基づいて決められており、園が自由に設定できる部分が限られています。また、保育は「誰でもできる仕事」という社会的な誤解が根強く、専門職としての評価が十分に得られていないことも要因の一つとされています。
保育士の転職に強いエージェント
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まとめ
保育士の給料で生活できるかという問いに対しては、「できなくはないが、余裕を持った生活は難しい場合が多い」というのが率直な答えかもしれません。同年代の友達との格差に悩むことも、決しておかしなことではありません。
大切なのは、現状を正しく把握した上で、処遇改善制度の活用やキャリアプランの見直しなど、自分にできるアクションを一つずつ起こしていくことではないでしょうか。保育という仕事のやりがいと、生活の安定を両立させる方法はきっとあるはずです。
公的データが示す保育士業界のリアル
「自分だけが続けられない」と感じている方こそ、客観的な数字を知るべきです。あなたの感覚は決して甘えではなく、業界全体の構造的な問題です。
保育士の離職率は約10%
厚生労働省「保育士の現状と主な取組」によると、保育士の年間離職率は約10.3%。約10人に1人が毎年職場を離れています(出典:厚生労働省「保育士の現状と主な取組」)。
保育士の有効求人倍率は3倍以上
厚生労働省「一般職業紹介状況」によると、保育士の有効求人倍率は2.94倍と全職種平均の約2倍。慢性的な人手不足です(出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」)。つまり辞めても次の職場はすぐ見つかります。
保育士の平均勤続年数は約8年
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、保育士の平均勤続年数は約8年。一般職種より短い水準です(出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」)。「8年続ければ十分」と捉えていい数字です。
潜在保育士は約95万人
厚生労働省データでは、保育士資格を持ちながら保育士として働いていない「潜在保育士」は約95万人とされています。あなたが辞める選択をしても、決して特別ではありません。
「辞めるべきか続けるべきか」を判断する3つの軸
感情だけで決めて後悔しないために、3つの軸で冷静に整理してみてください。
軸①:体と心に症状が出ているか
- ✓ 朝起きると吐き気・動悸・涙が出る
- ✓ 日曜の夕方から月曜の朝にかけて体調が崩れる
- ✓ 食欲がない、または逆に過食が止まらない
- ✓ 眠れない、寝ても疲れが取れない
- ✓ 子どもを見ても以前のように楽しめない
- ✓ 「自分が悪い」「自分が向いてない」と思うようになった
2つ以上当てはまるなら、もう「気合いで乗り切る」段階ではありません。
軸②:3ヶ月後・年度末に状況が改善する見込みがあるか
今のしんどさが「行事の繁忙期だけ」なのか「園長・主任・職場文化に起因する構造的な問題」なのかを冷静に見極めてください。後者なら何年経っても変わりません。
軸③:相談できる人が園内にいるか
主任・先輩・同僚——園内に相談先があるなら、まずはそこに頼る価値があります。相談しても変わらない、または孤立しているなら、外部の選択肢(転職・退職代行・労基署)を検討するタイミングです。
「もう無理」と感じたら、退職代行という現実的な選択肢があります
「年度途中で辞めたいけど、園長に言える気がしない」「人手不足を理由に引き止められたら断れない」「子どもたちに申し訳なくて言い出せない」——保育士・幼稚園教諭こそ、退職代行が最も役立つ職種です。
退職代行を使えば、園に行かない・園長と話さない・連絡しない、それでいて合法的に・確実に・最短で翌日から辞めることができます。年度途中でも、引き継ぎを置き手紙にしても、法的には何の問題もありません。
退職代行を使うとこうなります
- LINEで業者に相談(無料・24時間OK)
- 申込・支払い(クレカ・後払いも可)
- 業者が園に「本人は退職します」と連絡
- あなたは出園しない・電話に出ない
- 必要書類は郵送でやりとり
- 翌日から自由
保育士におすすめの退職代行3社比較
| サービス | 料金 | 運営 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 退職代行ガーディアン ★イチ推し |
19,800円 追加なし |
労働組合 (東京労働経済組合) |
交渉権あり。引き止め・有給消化交渉まで対応。年度途中の保育士退職に強い。 |
| 退職代行 即ヤメ | 24,000円 後払い対応 |
民間運営 (労働組合提携) |
後払いOK・退職完了後の支払い可能。給料が少ない若手保育士向け。 |
| 弁護士法人ガイア | 55,000円〜 完全弁護士対応 |
弁護士法人 | パワハラ・サビ残・未払い残業代の慰謝料請求まで対応可能。 |
※料金は税込・正社員プラン。2026年4月時点。
退職代行を使う前にチェックしたいリスト
退職代行を使う前に、以下のチェックリストで状況を整理してみてください。3つ以上当てはまるなら、退職代行を真剣に検討するタイミングです。
- ✅ 朝起きるのがつらく、出園直前に体調不良が出る
- ✅ 「辞めたい」と言える園長・主任が園内にいない
- ✅ 引き止められたら断れる自信がない
- ✅ 有給休暇を消化できずに辞めることになりそう
- ✅ パワハラ・サビ残などの違法行為がある
- ✅ 家族や周囲に「辞めたい」と相談できない
- ✅ もう精神科・心療内科に通っている
こんな状況なら今すぐ動くべき
- ✅ 食欲がない・眠れない状態が2週間以上続いている
- ✅ 休日も仕事のことで頭がいっぱいで休まらない
- ✅ 朝、園に行こうとすると涙・吐き気・動悸が出る
- ✅ 「死にたい」「消えたい」と考えてしまうことがある
これらは単なる「やる気の問題」ではなく、体と心からの撤退命令です。我慢を美徳とする業界文化に従う必要はありません。
よくある質問
Q. 年度途中に退職代行を使うのは本当に大丈夫?
法律上は何の問題もありません。民法627条で「労働者はいつでも退職を申し入れできる」と定められており、年度途中でも2週間前の意思表示で退職可能です。引き継ぎは口頭またはメモで残せば法的義務は果たせます。
Q. 園長や主任から直接連絡が来たらどうする?
退職代行を通せば、園からの直接連絡は基本的にブロックされます。万が一連絡が来ても無視してOKです。業者が間に入って対応してくれます。
Q. 子どもたちに申し訳なくて辞められない…
あなたが心身を壊してまで続けることを、子どもたちは望んでいません。元気な先生の下で過ごす方が子どもたちのためになります。罪悪感を抱える必要はありません。
Q. 退職代行を使ったら次の保育園に転職できなくなる?
なりません。退職代行を使った事実は次の園には伝わりません。職務経歴書には「一身上の都合」と書けば十分です。むしろ業界は人手不足で、復帰を歓迎してくれる園が多数あります。
Q. 料金はいくら?お金がない場合は?
労働組合運営の退職代行ガーディアンは19,800円(追加なし)。後払い対応の即ヤメなら退職完了後の支払いも可能です。今のつらい状況を続ける1日のコストと比べれば、決して高くありません。
保育士・幼稚園教諭によくある質問
退職を伝える時期はいつがベスト?
法律上は2週間前の申し出で退職可能です(民法627条)。年度末を待つ必要はありません。
退職届と退職願の違い
退職届は会社の承諾を必要としない一方的な意思表示。退職願は園にお願いする形式です。確実に辞めたいなら退職届を選びましょう。
有給休暇は全部使えるの?
労働基準法上、有給は労働者の権利です。退職時の消化は違法ではなく、園は時季変更権を行使しても代替日がない場合は拒否できません。
失業給付はどのくらい受け取れる?
離職前6ヶ月の平均賃金日額の50〜80%、年齢と被保険者期間により給付日数は90〜330日です。
退職後すぐに転職活動を始めるべき?
体調が回復してからで構いません。失業給付を受けながら3〜6ヶ月の休養期間を取る人も多くいます。
退職代行を使うと再就職に不利になる?
なりません。退職代行を使った事実は次の会社には伝わりません。職務経歴書には「一身上の都合」と書けば十分です。
退職前に揃えておくべき書類
雇用契約書、給与明細(直近6ヶ月分)、源泉徴収票、健康保険資格喪失証明書、離職票(退職後郵送)。
保育士資格は退職しても残る?
はい。保育士資格は国家資格なので、退職しても無効になりません。ブランクがあっても再就職時にそのまま使えます。
最後に:あなたが今日できること
「辞めたい」と思いながら出園する朝の絶望感を、明日もまた繰り返す必要はありません。まずはLINEで相談だけしてみてください。「相談する」と「実行する」は別の行動です。
この記事を書いた人
保育大学卒→幼稚園教諭8年→出産2人→育休→退職を経て、現在はあさひ保育ノートを運営。8年間で延べ200人以上の園児・保護者と関わり、年中・年長の担任、行事係、新人指導係まで経験。退職時には引き止めや人手不足の壁に直面した実体験から、「保育士・幼稚園教諭が後悔しない選択」を発信中。

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