日本国内の高校間で移る一般的なケースでは、現在も高校に在籍している人は転入、正式に退学した人は編入として相談します。転入と編入は希望で選ぶコースではなく、出願時の学籍状態から学校が判定する入学区分です。
ただし、転入なら単位がすべて引き継がれる、編入なら卒業が必ず1年遅れる、という意味ではありません。この記事では区分と次の手続きだけを判定し、単位・卒業年月の詳細は該当する専門記事で確認します。
転入・編入の早見表|現在の学籍から判定する
| 現在の状態 | 一般的な相談区分 | 最初に確認すること |
|---|---|---|
| 高校に在籍中 | 転入 | 候補校の受入日と現在校の最終在籍日 |
| 休学中 | 転入候補 | 正式な学籍が残っているか |
| 退学届を提出したが承認日は不明 | 現在校へ確認 | 退学が成立した日、現在も在籍中か |
| 退学が正式に成立している | 編入 | 退学日と候補校の編入募集月 |
| 中学卒業後、高校へ入学していない | 新入学 | 新入学の出願資格と募集時期 |
| 外国の学校・高専などから移る | 個別判定 | 志望校が指定する入学区分 |
基準は、学校へ通っているかではなく正式な学籍があるかです。不登校で長く登校していなくても、在籍中なら本人だけで中退・編入扱いと判断しません。現在校へ「現在も在籍中か」「退学が成立している場合は何月何日か」を確認し、その日付を候補校へ伝えます。
文部科学省の指導要録記載要領では、編入学は退学者だけに限定された区分ではありません。そのため「退学後は編入」は国内高校から通信制高校へ移る代表的なケースとして使い、外国の学校や異なる種類の学校から入る場合は候補校へ個別に確認します。
転入と編入で変わるのは入学日・募集時期・書類
| 比較項目 | 転入 | 編入 |
|---|---|---|
| 学籍 | 現在校から転入先へつなぐ | 退学後に新しい学校へ入り直す |
| 入学時期 | 毎月・随時の学校もある | 4月・10月など指定月の学校もある |
| 学校書類 | 現在校が転入学照会状、成績・単位関係書類などを作る | 前籍校が在籍期間、成績・修得単位関係書類などを作る |
| 空白期間 | 受入日と最終在籍日を学校間で調整する | 退学日から編入日まで空く場合がある |
募集月や書類名は全国一律ではありません。同じ学校でも年度・課程・キャンパス・コースで異なるため、自分の区分に対応する最新募集要項を確認します。
単位と卒業時期は転入・編入の名前だけでは決まらない
前の高校で正式に修得した単位は、転入・編入のどちらでも、受入校が卒業要件へ算入するかを判定します。履修中科目や未修得科目は、修得済み単位と分けます。
卒業年月は、通算在籍期間、正式認定単位、残る必履修科目、特別活動、入学後の履修日程がそろう時期で決まります。「転入だから同級生と同じ3月」「編入だから最初からやり直し」と区分名だけで判断しないでください。

まだ在籍中なら退学届より先に受入日を確認する
在籍中なら、候補校へ現在の学籍状態、希望入学月、修得済み単位を伝え、転入として受け入れられる日を確認します。受入日が決まる前に退学が成立すると、編入募集へ変わり、入学できる月や必要書類が変わる可能性があります。
候補校の回答後、現在校へ必要書類、発行日数、最終在籍日の調整方法を確認します。退学届を出す順番は次の記事で扱います。

退学済みなら退学日と正式修得単位をそろえる
すでに退学している場合は、前籍校へ正式な退学日、在籍期間、修得済み単位を証明できる書類を確認します。候補校には編入できる最も早い月と、正式書類を確認した後の認定単位・卒業見込みを聞きます。
退学から時間がたっていても、修得済み単位が自動的になくなるわけではありません。一方、退学時点で認定前だった履修中科目を、家庭で修得済み単位へ加えることもできません。

学校へ伝える4項目|区分と次の手続きを同時に確認する
候補校へは、次の4項目を同じ相談で伝えます。
- 現在も在籍中か、正式に退学済みか
- 退学済みなら退学日、在籍中なら希望する転入日
- 前籍校で正式に修得した単位と、現在履修中の科目
- 希望する入学月と卒業年月
現在は○○高校に在籍中です/○年○月○日に退学しました。修得済みは○単位で、履修中科目は○○です。○年○月の入学を希望しています。転入・編入のどちらで、最も早くいつ入学できるか、必要書類と卒業見込みを確認してください。
回答では、入学区分、出願期限、入学日、必要書類を先に確定します。単位と卒業年月が「正式書類確認後」なら、現段階では見込みであることも記録してください。
まとめ|学籍を確認して該当する手続きへ進む
高校に在籍中なら転入、正式に退学した後なら編入として相談するのが一般的です。まず正式な学籍と日付を確認し、在籍中なら退学届前の手続き、退学済みなら編入月と修得単位の確認へ進みます。単位数や卒業時期は、転入・編入という名前だけで決めず、学校の正式判定を受けてください。


コメント